毎年11月にアメリカでカリカチュア似顔絵世界大会が開催されます。
　

参加は誰でも出来るので、似顔絵世界大会参加の実績は誰でも持つことが出来ます。

ただし、逆に言うとその参加が経済的にとかその他にも色々とあって難しいとかはあります。

5日程、ほぼ睡眠をとらずに全てを出し切るからこそ毎年ドラマが生まれるのかもしれませんね。
　

　
今から10年前の2012年の11月、私は似顔絵師としてプロで仕事して10か月で初めて世界大会に挑戦しました。
　
今見ると課題の多い作品でしたが、勢いとしては10位以内に入りそうだったのでちょっと残念でしたね。
　
当時は半分は個人でありながらも、会社組織（チーム）で闘っているわけなので、かなり責任を感じた次第です。
　
2度参加した大会期間中は終始、忍耐との勝負みたいになってしまったので、そこがメンタルの弱さといいますか性分なのかもしれません。
　
こういうお祭りごとは何と言いますか、心に明るさみたいなものが無いと結果にも結び辛い気がします。
　

　
このカリカチュア似顔絵世界大会に参加して嬉しいのが、世界を代表する似顔絵師に描いてもらえる事です。
　
また、大会中は皆で、描き合うので、様々なアーティストの様々な作品に触れる事が出来ます。
　
完成作品だけでなく、その行程を見ることも出来ますし、こういった事はやはり現地でしか味わえないものだと思います。
　

　
良い結果の出せなかったカリカチュア世界大会でしたが、こうして10年振りに写真を見るとそれなりに貴重な楽しい経験でした。
　
特に最初の2012年のカリカチュア似顔絵世界大会の時は、世界のアーティストの事情にもあまり詳しくは分からなかった時期です。
　

海外に知り合いも無く、大会自体やアーティストの作品への知識も少なく、その他諸々自身としては不本意な事が重なりましたが、
だからこそ学んだことが多かったと今思い返して改めて感じた次第です。
　

　
2014年は2度目の世界大会挑戦となったわけですが、こちらも結果を残す事が出来ませんでした。
　
言い訳をすると幾らでもあるのですが、結果的には教訓や学びになったと思います。
　
2022年の今現在、仕事として似顔絵を描けているので、結果オーライではないですが悪い結果になっていないわけです。
　
2014年を機にこういった大会には参加しておらず、今後もその予定はありませんのでその意味でも貴重な経験でした。
　

2014年11月24日アメリカ、リノでのカリカチュア似顔絵世界大会を終え無事帰国しました。
　

結果は自己採点で35点で、かなり最悪の出来でした。
　
更に今回の世界大会は事前の予想通り、通年以上に非常にレベルの高い闘いでした。
　
当然私の35点が通用するわけはなく、ある意味納得の惨敗となりました。
　

今回2014年は他の所属アーティストが不参加を表明し使命感も手伝い参加させて頂きましたので、
出来るなら自身の100％以上を出し切りたかったです。
　

作品では結果は出せませんでしたが、似顔絵師としてデビューして3年近く経ち、前回の参加とはまた違う学びもありました。
　
知り合った多くのアーティストとの交流や参加したからこその学びです。
　
また、今回も含めた失敗や経験といったものも、確実に成長への足がかりが出来た事は確信出来ます。
　

私には、お客様含めて支えてくださる方や支持または応援して下さる声も非常に多いです。
　
その全てが学びと成長につながると私は考えています。
　

カリカチュアジャパン、プロコース時代の同期、一ノ宮くんとの世界大会での再開は嬉しいものでした。
　

カリカチュアジャパンからは毎年多くのアーティストが参加しますので、
代表のkageさんや本橋さん、宮城さんや須田さんとの再会も嬉しかったですね。
　
写真順に紹介していきましょう。
　
カリカチュア似顔絵世界大会参加者1

前回2012年も描いてくれました、寝てるところを。

　
カリカチュア似顔絵世界大会参加者2

今回はアーティストとして参加の恵美さん。ご主人のJanにも会いたかったですね。

　
カリカチュア似顔絵世界大会参加者3
カリカチュアジャパンのプロコース同期の一ノ宮くん。
彼はこの時は初参加でしたが、その後、何度か出場し総合6位を受賞しています。
　

カリカチュア似顔絵世界大会参加者4

原宿大好きとの事で来日の際はエスコートするお約束でした。

カリカチュア似顔絵世界大会参加者5

韓国大会の主催者でもあったYonie!!

カリカチュア似顔絵世界大会参加者6

私も描きたかったのですが、気力尽きて断念してしまいました。

　
カリカチュア似顔絵世界大会参加者7

鼻がすごいですね。

　
カリカチュア似顔絵世界大会参加者８

Kiraはクイックのクオリティが凄いのです。
　

その他、今回も沢山描いてくれてありがとうございました！

　
カリカチュア似顔絵アーティスト1

Lorin・・身体も笑い声もとても大きいのです。

　
カリカチュア似顔絵アーティスト2

この方がセバスチャン・クルーガー氏です。

　
カリカチュア似顔絵アーティスト３

天才Joe Bluhm　明るさと大きさにはただただ脱帽。やっぱりすご過ぎます！

　
カリカチュア似顔絵アーティスト４

Marcus Sakoda(2014年総合3位)
私のデジタル技術の先生的存在です。

Marcusの仕事を後ろから見て、分からない事は全部聞きました。
その他、車で一緒にプリントアウトしに連れてってもらったりしました。
　
韓国大会に続き今回も本当に世話になりました。ありがとう、Marcus！
　

【弊社アーティスト】
　

2014年大会は、当時私の所属していたドローイングスタジオは私を除いて最高の結果を残しました。

私と同じテーブルには代表の渡辺、曽根、そして元所属アーティストでもある田中徹（田中ラオウ）氏の4人です。
　
【大会結果】
　

渡辺はマスタークラスにて作品部門とアーティストの両方でアジア人初となる完全制覇
　

曽根は3回目の挑戦で、総合2位。他多数の受賞
　

田中さんは曽根の善戦も抑えて悲願の世界一
　

田中氏は授章式での素晴らしいスピーチまでしっかりと準備していた姿に感動しましたね。
　
大会前から彼にとって一位はすでにしっかりと地に着いたイメージとしてあったのでしょう。
　

ということで4人のうち3人が、参加者も多く、今回の近年稀に見るレベルの高い世界大会で、頂点を独占したわけです。
　
一方の私は先述の通り、総合12位と惨敗でした。
　

メンタル面の弱さなども克服して、私もまだまだ成長し続けなきゃいけないなと痛感した次第です。
　

カリカチュア似顔絵の世界大会では、毎年ほとんど日本人が優勝して似顔絵世界チャンピオンになっています。
　
2021年はカリカチュアジャパンの石原ひとみさんが優勝しましたので、現在8名程の世界チャンピオンが日本にいます。
　
因みに、石原ひとみさんは2019年に一緒にヒルナンデス！に出た似顔絵師です。

日本人が優勝するは真面目に制作に取り組む勤勉さと、細かい職人的な事が本来得意な民族なのかもしれません。

私自身は2回の似顔絵世界大会では良い作品を描けなかったですがそれでも現在、
取り組んでいることが少しずつ方向性が明確になりつつあるのは大会参加の苦い経験も手伝ってのことと思います。

確かに色々と言葉には尽くせない事も多々ありましたが、

ひとたびリングに上がったら言い訳は一切出来ないのがプロというものなので、大会参加者に負けない様に私も精進したいと思います。

最終的には、肩書きではなく純粋に作品で評価されたいというのが目指す目標でもあります！